クローズアップ現代 “海外逃亡者”をどう裁くか〜届かぬ遺族の思い〜

30分っていう短い時間で社会問題などのテーマに深く切り込んでいくのが面白くて
よく見てます。
今日のは日本国内で犯罪を犯した犯人が海外にわたったときの身柄確保の
難しさ、また最近耳にする代理処罰について放送していました。

国内で身柄確保できれば参考人の時点で任意同行などでひっぱって取り調べたり
できますが、犯人が自国へ帰った場合身柄の確保が難しくなります。
日本が犯罪人引き渡し条約を結んでるのは米、韓国のみで、それ以外の国では
各国の自国民は引き渡さないという憲法があるためです。

また代理処罰ではヒガキ・ミルトン・ノボル被告の裁判がブラジルで進められています。
しかし代理処罰はとても大変だそうで今回実現に至ったのも、8年前に起こった事件から
被害者のお父さんが署名活動などを行い、ヒガキ被告が確実にクロであるという証拠が
日本警察の捜査でそろっているからこそできたそうです。また代理処罰は凶悪犯罪の
場合にしか行われず、ブラジルの法律で裁かれるためひき逃げの時効が8年になるので
今年の7月までせまっていた、という背景もあったようです。

罪を犯したという事実は変わらないにもかかわらず、自国逃亡という制度の抜け穴を
使うことでのうのうと逃げのびる犯人がいることには怒りを感じます。
正義が実現されることを望みます。